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William Strobeckとは誰か|Supremeの映像で人物を撮ったフィルマー
William Strobeckのカメラは、着地した足元だけを追わない。顔へ寄り、服へ寄り、また全身へ戻る。トリックが終わっても、本人が笑い、叫び、仲間を見るまで撮影は続く。
スケート映像では、技の難度と成功が中心になりやすい。Strobeckは、誰がその技をしたのかを同じ重さで画面に残した。
Supremeの『cherry』『BLESSED』『Play Dead』は、その方法が長編の中で最もはっきり見える作品である。
2012年、13歳のTyshawn Jonesと出会った
Strobeckは1990年代後半からスケーターを撮影していた。Supremeとの長い仕事を決定づけた出来事は、2012年の広告撮影で起きた。
ラファイエット・ストリートのSupremeへ来たStrobeckは、ブロンクス出身の13歳、Tyshawn Jonesと初めて会った。二人はFoley Squareへ移動し、JonesはCourthouse Dropでノーリーキックフリップを10回未満の試行で着地した。Strobeckが長年訪れながら、成功した技を一度も撮れていなかった場所だった。
この映像はSupremeの短編『buddy』に使われた。GQの取材によれば、その後Supremeは長編の制作を認め、Strobeckに撮影を任せた。
出会いの話は、才能を見抜いた大人と発見された少年という一方向の物語では終わらない。JonesはStrobeckのカメラによって知られ、Strobeckの映像はJonesの表情と滑りによって識別可能になった。二人は互いの評価を押し上げた。
『cherry』が見せた、トリック以外の情報
2014年に公開された『cherry』は、Supremeが「約20年ぶりのフルレングス」と紹介した作品で、Strobeckが監督した。若いTyshawn Jones、Sage Elsesser、Sean Pablo、Na-Kel Smithらと、Dylan RiederやMark Gonzalesのような異なる世代が一つの映像に入った。
Strobeckの特徴は、ズームを隠さないことにある。滑りを一定の距離から記録するのではなく、レンズが激しく寄り引きし、表情、服、タトゥー、ネイルまでを技と同じ画面情報として扱う。
その撮り方は、客観的な競技記録には向かない。足元が一時的に見えにくくなり、撮影者の判断が前へ出るからである。
しかし『cherry』が記録しようとしたのは、採点できる技の一覧ではなかった。2010年代前半のニューヨークで、誰と誰が一緒に滑り、どんな服を着て、成功の後にどんな顔をしたかだった。
欠点になり得る主観性が、作品の署名になった。
『BLESSED』とTyshawn Jonesの2018年
2018年、StrobeckはSupremeの二本目の長編『BLESSED』を監督した。JonesのパートはWashington Square Parkの噴水へ入るスイッチフリップで始まり、同年のThrasher Skater of the Year受賞につながる映像の一つになった。
『BLESSED』では、技の前後にある時間がさらに長く使われる。失敗、待機、仲間の反応、街での移動を残すことで、一本の成功が孤立しない。完成したトリックだけを切り出すより、そこへ至る空気が見える。
Strobeckはスケーターを無言の運動体として扱わない。カメラに話しかけ、レンズを意識し、服装を選び、撮られ方へ参加する人物として扱う。映像作家の演出と、スケーター自身の自己演出が同時に進む。
『Play Dead』で完成した長い共同作業
2022年の『Play Dead』は、Strobeckが監督したSupremeの三本目の長編である。Jonesの145th Street駅の線路を越えるキックフリップが終盤に置かれ、その写真はThrasherの表紙になった。
撮影は深夜の駅で行われた。列車を避け、ボードを線路から回収する仲間を配置し、警察に退去させられた後も再び挑戦したという経緯が伝えられている。
映像の価値は危険の大きさだけではない。Strobeckは、どの場所ならJonesの能力がニューヨークの記憶として残るかを考え、Jonesはその構想を実行できる技を持っていた。場所、技、撮影者、スケーターの選択が一枚の表紙へ収束した。
長編以外のSupreme作品
StrobeckとSupremeの仕事は三本の長編だけではない。公式サイトでは『CANDYLAND』『STALLION』『MIND GOBLIN』『FREE SMOKE』『SICKNESS』『PUSSY GANGSTER』など、都市やライダーを絞った短編も確認できる。
短編では、完成度を均一に整えるより、その時期のチームの勢いを素早く切り取る。長編のあいだに小さなまとまりを公開することで、新しいライダーがSupremeの映像へ入る入口にもなった。
Strobeckは自身のボードブランドVioletも立ち上げている。Supreme専属の社内撮影者とだけ捉えるより、Supremeを主要な発表場所の一つとしてきた独立した映像作家と見るほうが実態に近い。
Strobeckが変えたのは、技の見え方より人物の残り方だった
激しいズームは模倣しやすい。同じ操作をすれば、外見だけはStrobeckの映像に近づく。
残りにくいのは、誰を長く撮るかという判断である。13歳のJonesへカメラを向け続け、若いチームの会話や服装を捨てず、ベテランと同じ作品へ置いた。撮影技法の前に、人を見る編集があった。
Supremeの服は、静止画だけでも販売できる。それでも映像がブランドの中心に残ったのは、商品だけでは作れない人間関係を記録できるからである。Strobeckの作品では、スケーターがSupremeを着ているのではなく、スケーターの時間の中にSupremeが映り込んでいる。